2017-01-01から1年間の記事一覧

『さようならオレンジ』岩城けい著を読んだ。

『さようならオレンジ』岩城けい著を読んだ。 読んでいる最中、そして読後、こんなに力強く気持ちを掴まれた本を読んだのは久しぶり。 今の一般的な日本作家にはないセンテンスの長さと、感情よりも情景や風景を細かく描写することで立ち上がってくるサリマ…

『家族最後の日』植本一子著を読んだ。

『家族最後の日』植本一子著を読んだ。 賛否ある。嫌悪感も時々ある。特殊な人たち、家族だとも思う。しかし、目が離せない。正直に語ること、自らをひけらかす事がこんなにも心を掴むとは思いもしなかった一冊。自分にも、自分の家族にもどこか同じ感覚があ…

『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』を読んだ。

『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』(講談社現代新書)矢部宏治著を読んだ。 自分に都合の良い感情論や主観論ではなく、あくまで条約に基づいた太平洋戦争後の日本支配の実情と現状を、論理的に読み解くとこうなるよね、とスパッと見せてくれる力…

『階段を下りる女』(新潮クレスト・ブック)を読んだ。

『階段を下りる女』(新潮クレスト・ブック)を読んだ。 あの時、あのようにしていたら。。。いったい人生はどうなっていたのだろうか。 2人の中年男と1人の女。40年前の「あの時」を胸に秘め再会する3人。 不意に訪れたその再会から、あの時の自分を取り…

気まずい共存について(内田樹) - BLOGOS(ブロゴス)

心の底から納得できた。 大切にして生きたい視点である。 http://blog.tatsuru.com/2017/08/16_1133.php

竹原ピストル。

最近、年甲斐もなく、竹原ピストル。 と思ったら、同い年で同じ頃同じ札幌で学生をしていたと。それだけで友達のような。 それにしても、しぼんだ心に突き刺さるだみ声は強く優しい。 年を重ねると諦めたものがはっきり見えてくるし、日々、余計に後ろめたさ…

白水社「ブラック・フラッグス」を読みました。

白水社「ブラック・フラッグス」を読んだ。 いやはや、「知らなかったこと」を「知る」っていう単純過ぎて気にも留めなかった大切な姿勢を、あらためて忘れてはいけないと思い知らされた1冊。 この本で一番に考えたこと。それは「知っていること」や「こう…