『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』を読んだ。

『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』(講談社現代新書)矢部宏治著を読んだ。

自分に都合の良い感情論や主観論ではなく、あくまで条約に基づいた太平洋戦争後の日本支配の実情と現状を、論理的に読み解くとこうなるよね、とスパッと見せてくれる力作。

『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』(集英社インターナショナル)の2冊の総集編、ダイジェスト版のような今作。

終戦から今現在まで、アメリカという擬似国連がいまだ支配している日本。法治独立国家とすらいえない国。うすうす感じていたけど、やはりそうなんだと改めて納得。次作は同じ状況の他国(フィリピンなど)はどう消化し、どう自らを律したのかを下敷きに、今後、日本はどうすべきかに触れるとのこと。期待したい。